会社の推奨や就活に向けて、取得を目指す方が多い簿記3級ですが、独学での取得は可能なのでしょうか?
結論を先に申し上げると、「簿記3級の独学での取得は可能」です。
実際に筆者も簿記3級を独学で勉強し、73点という超ギリギリの点数で受かった過去があります。
以下が証拠になります。
しかし、現在、簿記2級を86点で合格してから簿記3級の勉強方法を思い返して「効率の悪い勉強をしていたな~」と反省しています。
今回は、簿記3級を「これから学習する人」や「今学習している」といった方に向けて、私の反省を踏まえた勉強方法をアドバイスするので、参考にしていただけると幸いです。
目次
簿記3級の難易度や合格率は?
簿記3級の合格率ですが、以上のようになっています。合格率は平均して約50%ほどです。
2人に1人が合格できる計算なので、比較的取得しやすい資格ではないでしょうか。しかし、 159回と158回は、27.1%と28.9%という低い合格率になっています。
この合格率は簿記2級の合格率に匹敵するため、実施回によって難易度に浮き沈みがあることがわかります。
独学で必要な勉強時間は?
簿記3級を独学で合格するにあたって必要な時間はおよそ100時間くらいといわれています。
期間はおよそ2.5か月~3ヶ月です。なので、1日に1.5時間~2時間くらいの学習が必要になりますね。
私も取得には、それくらいの期間を要しました。
また、1か月で100時間を達成するには1日に4時間~6時間ほどの学習が必要です。
学生なら1日に4時間~6時間の学習時間を作ることは可能かもしれませんが、社会人の方はそこまで時間を確保できないことの方が多いと考えます。
そのため、「1日に1.5時間~2時間の学習で、2.5か月~3ヶ月」ほどの学習期間を見積もっておくと良いでしょう!
筆者が行った非効率な勉強方法
実際に私は市販の教科書と問題集を使用しました。それしか使用していません。
勉強方法はとてもシンプルで、以下の手順を実施しました。
①から順に⑤まで進み、その後⑤⇒②⇒③⇒④⇒⑤を繰り返していきます.
最初の4週間は問題を解かずにひたすらインプットを徹底し、そこから徐々に実践問題や模試に挑戦していきました。
しかし、結果は73点でした。超ギリギリの合格です。
何もわからない状態で完全オリジナル勉強法を実践した結果こうなりました。
しかし、簿記2級を取得した現在から思えば、もう少し効率よく学習するべきだったと反省しています。
反省①|参考書だけでインプットしていた
なんとなく独学といったら参考書でしょ!といったノリで簿記3級の教科書だけでインプットしていました。
やはり参考書だけで未知の分野を読み解くのは、私には難しかったようです。今思い返すと、参考書だけでは理解していたようで理解できていなかったのだと思います。
反省②|過去問を解かなかった
過去問を解かなかった点も大きな反省です。
アウトプットでは市販の問題集のみを使用しました。インプット用で購入したテキストの別冊で販売されていた問題集です。
その問題集である程度の対策はできたとは思います。
しかし、やはり難易度が少し高めに設定されていたり、実際の問題を解いていないことによる心理的な不安がありました。
付属の模試も数回分しかなかったため、十分に対策できたか不安になりました。
反省③|毎日学習できなかった
これは私のスケジュール管理とやる気の問題なのですが、毎日学習できなかった点です。
やはり、どんなに忙しい日でも「数分だけは学習しよう!」や「復習だけしよう!」と取り組むことが大切です。
一度、勉強から離れる日を作ってしまうとみるみるうちにサボってしまいます。
学習の熱を冷ます原因を作らないためにも、毎日取り組むようにしましょう!
反省から学ぶ勉強方法
ここでは、反省からどのような勉強方法が効率かをご紹介していきます。
今当時の自分に簿記3級の勉強方法を指導するなら、このような手順で解くように伝えます。
①から順に進み、④⇒②⇒③⇒④を繰り返していきます。
具体的な勉強方法は以下の通りです。
Youtubeの講義動画を活用する
おすすめする勉強方法はYoutubeの動画を利用することです。
特に「合格TV」さんの動画は、ものすごくわかりやすく、リンクから無料でレジュメをダウンロードできます。
講義動画自体も合計で60コマあり、かなり充実していました。
もちろんYouTubeなので無料です!
動画も5日で視聴が終わるように、再生リストで分けてくれていますが、動画をずっと見続けるのは目が疲れてしまいます。
なので、5日分の再生リストを10日間くらいかけて終わらせると良いでしょう。
それと同時に「ふくしままさゆき」さんの動画視聴もおすすめです。
この方は簿記動画の中でもトップYouTuberで、単元ごとにかなり詳しく説明されています。私は部分的にわからなかった範囲を視聴するようにしていました。
「ふくしままさゆき」さんの動画をメインで視聴して、勉強を進めていくのもいいかもしれません!
実践問題は過去問集を使用する
実践問題は過去問集を使用することをおすすめします。実践問題に関してはこれ一冊で十分だと思います。
実際の過去問が12回分収載されているものもあるため、かなりの分量の演習ができました。
またその際、解法は暗記してしまいましょう!
簿記3級では問題パターンが限られています。そのため、解法は暗記し同じような問題が出たときに対応できるようにするのが、合格の近道だと感じました。
毎日継続して学習する
反省でも少し述べましたが、1日やらないだけでもやる気が下がってしまうことがよくあります。
1日何もやらないと次の日もやらずに、最終的に「や~めた!」と投げ出してしまう可能性もあります。
どんなに忙しい日でも、「5問だけ仕訳をする」などの目標を定めておきましょう!
僕が簿記2級を学習していた際は、勉強時間が確保できなさそうな日は朝早く起きて、10問だけ仕訳してました(笑)
目も覚めるのでおすすめです。
まとめ|目指せ!簿記3級一発合格!
いかがでしたでしょうか。以上が筆者の反省からおすすめする簿記3級の勉強法です。
簿記3級はビジネスの基本的なお金の流れを知る上でとても重要な知識だと思います。
実際に私も知らないことだらけでした。
独学には様々な方法がありますが、この記事を通して、皆さんの背中を後押し出来たら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!