就活をしていて多くの学生を困らせるのが、「将来やりたいこと」という言葉です。
やりたいことを仕事に繋げることができれば良いのはわかるけれど、「本当にやりたいことがわからない!」と思って苦しんでいる就活生も多いのではないでしょうか?
不思議なもので、子どもの頃はあれやこれやと将来の夢が思い浮かびましたが、大人になるにつれて思い浮かばなくなります。
僕も就活を始めたころは、この「やりたいこと」という言葉に悩まされました。
しかし、就活にじっくり取り組んだからこそお伝えできる、自分の本当にやりたいことを見つけるための考え方や行動があります。
今回はそんな、「やりたいことがない!」と思っている就活生に僕が考える、とるべき行動や考え方について体験談を踏まえご紹介していきます。
目次
「やりたいこと」がないのは現代人の悩み
あなたの将来やりたいことって何ですか?
と聞かれて即答できる人はどれほどいるのでしょうか。
質問自体はシンプルですが、じっくり考えないと出てこない方も多いと思います。
それもそのはずで、ポジウィル株式会社の調査によると、社会人の現在の悩みでは「夢中になれる仕事がしたいが、わからない」と感じる人が63.8%もいるとされています。
(参照:大学生・社会人ともに抱える「やりたいことが分からない」という悩み 企業に求める軸に関する意識調査を発表)
現実を考えれば考えるほど、自身がやりたいことってわからなくなりますよね。
就活においては、「やりたいこと」という難問に直面する機会が多々ありますが、裏を返せば自身と向き合える良い機会だと思います。
「やりたいこと」について考える機会なんてそうそうないと思うので...
就活期間に思いっきりキャリアについて悩んでみるのも良いのではないでしょうか。
「やりたいこと」はなくてはならないの?
そもそも「やりたいこと」は必要なのでしょうか?
僕の答えは、「あった方がいいけど、なくてもいい」というのが答えです。
やりたいことなんて、そう簡単に見つけることなんてできません。
何年も時間をかけて本当のやりたいことは見つけていくものだと考えますし、無理やり見つけるものではないと思います。
しかし、「やりたいこと」があった方が良いと考えるのも事実です。
就活の面接で聞かれるというのももちろんありますが、常にモチベーション高く生きることができるからです。
いざ、就職してやる気の出ない仕事をするより、やる気が出る仕事をした方が、自分のためにもプラスになるでしょう。
目標があった方がより前向きな気持ちで、毎日を送ることができます。
まずは基本の自己分析から
自己分析は就活で基本となる作業で、「やりたいこと」を見つけるためにもとても有効な手段です。
自己分析は、自分が一体どんな時にうれしく感じるのか?何をしている時が最も楽しいのか?など、自分自身を見つめ直すことができます。
それを考える過程で、徐々に「やりたいこと」が定まってくる場合があるのです。
私が行った方法としては、1冊の自己分析に関する本を購入し、それを徹底的にやりこむことです。
僕自身は2冊買ってしまったのですが、結果的にメインで使ったのはそのうちの1冊です。
1冊に集中することで精度があがったような気がします。
自己分析のやり方については様々な方法がありますが私は以下の方法を実践しました。
インターンシップに参加する
インターンシップに参加することで、自身の知らなかった業界や業種について知ることができ、やりたいことを発見できることが多々あります。
私自身は選考ありのインターンシップに4社参加し、選考なしのインターンシップには3社参加しましたが、どの企業のインターンシップに参加しても今まで知らなかった情報を入手することができました。
実際に私はインターンシップに参加することで、やりたいことを一つの軸に絞ることができた経験があります。
また、インターンシップへの参加は、興味がない企業であっても得られるものがあるという利点があります。
インターンシップに参加して「なんか違うんだよな~」と感じたら、それはそれで大きな成果です。
なぜなら、自分が嫌だと感じる要素を発見できたからです。
その場合は、インターンシップ終了後にこの企業のどういったところが自分に向かなかったのかを分析するようにしましょう。
様々な方法で企業情報を収集する
やはり「やりたいこと」が見つからないといった人は、それだけ企業に関する情報が不足している可能性が考えられます。
先程のインターンシップだけでは、どうしても情報量としては足りませんし、やりたいことの発見に繋がらない場合も考えられます。
そのため、精度の高い情報収集を心がけていきましょう。
OB訪問を積極的に行う
OB訪問は是非積極的に行うようにしましょう。
OBの方は同じ大学出身ということもあり、参考になることばかりです。
実際の働き方や福利厚生など、インターンシップや説明会では聞きにくいことまで聞くことができます。
私がOB訪問を行った際は、勤務時間や細かな業務内容まで質問しました。
おかげで、自分の働き方や将来についてのとても良い参考になりました。
企業研究の段階で業界を絞らない
企業研究は業界をあえて絞らずに行うことをおすすめします。
企業の説明会などでは、ある一定の業界に絞って興味がありそうなブースに足を運んでしまいがちですが、あえて全然興味のないブースや説明会に参加してみましょう。
そうすることで、自分が知らなかった情報や、社員の働き方などを知ることができます。
「こんな働き方もいいな~」といった発見があるかもしれません。
僕は文系ですが、原子力を取り扱う企業が集まる説明会に参加したことがあります。
案の状、理系の学生が大半でしたが、その中でも文系出身の方がどのような働き方をしているかなど、普通に企業研究をしていては知ることができない情報を入手することができました。
そういったところから、自分の働き方や価値観に気付くことがあるので、是非企業研究の段階では業界を絞らずに取り組んでみてください。
生き方から「やりたいこと」を考える
就活生は一見、新卒での就職に目を向けがちですが、いったんそこから視点をずらしてみましょう。
そして、もっとその先のことを考えてみてください。
「どんな生活を送りたいか」「何歳までにどれくらいの収入を得たいか」「誰と暮らしたいか」などなど...
そうすると具体的なイメージが浮かびやすくなってきませんか?
つまり、自身がどのような生き方をしたいのかといった部分から考えていくのです。
その生き方を実際のものにするために「何をすべきなのか」から逆算してくと、自分がやりたいことが見つかり、どのような仕事をしたいのかに落とし込むことが可能になります。
例えば、以下のような考え方です。
具体例
37歳までには結婚して、時間や場所にとらわれない働き方を手に入れよう!
そのためには、プログラミングを学習してフリーランスとして生きていくのもありだな...
プログラミング経験を積むために、WEB制作会社で働きたい!!
このように、生き方から働き方を考えていくことによって、なんとなくではない確かな思いの詰まった「やりたいこと」を見つけることができます。
是非試してみてください!
就活エージェントに頼るのもアリ
それでも「やりたいこと」が見つからない場合もあると思います。
でも心配しないでください。冒頭でも言いましたが、そう簡単に「やりたいこと」は見つかりません。
そうなったら、就活のプロに相談してみましょう。
私も就活アドバイザーに相談することで、キャリアに対する道が開けたような気がします。
私は過去にリクルート出身の就活アドバイザーの方に就活についての相談をしたことがありますが、目から鱗の情報や考え方をたくさん教えていただきました。
今みたいにブログを書こう!と思ったのも、その方の影響を受けたりもしています。
「やりたいこと」が見つからなくても、就活アドバイザーを利用することは就活を進めていく上での大きな糧になることでしょう。
ぜひ活用してみてください。